東海光学の光センサー用集光器が世界最大級のガンマ線天文台に搭載されました

東海光学の光センサー用集光器が世界最大級のガンマ線天文台に搭載

-ガンマ線観測による宇宙の謎の解明を支援-

この度、東海光学株式会社 光機能事業部 (本社:愛知県岡崎市、代表取締役社長:古澤宏和)は、東京大学宇宙線研究所(所在地:千葉県柏市、所長:梶田隆章)様に光センサー用集光器が採用され1台目の天文台に搭載されました。この光センサー用集光器は、世界最大級のガンマ線天文台チェレンコフ望遠鏡アレイCherenkov Telescope Array(以下、 CTA )計画に使われる大口径望遠鏡に搭載されます。

CTAは、宇宙から到来する高エネルギーのガンマ線が地球大気と衝突した際に放出されるチェレンコフ光をとらえることで宇宙ガンマ線の観測を行う、世界31カ国が参加する国際共同実験プロジェクトです。この観測により、多種多様な高エネルギー天体を発見し、宇宙線の起源や超巨大ブラックホールの研究、暗黒物質の探索などが可能になります。

弊社が開発した光センサー用集光器はチェレンコフ光(波長が300~500nm)を効率的に集光するための立体型ミラー群(約2000個からなる直径約2.5mのミラーの集合体)です。パラボナ型のミラーで反射されたチェレンコフ光を受光素子で捕らえるのに使われています。チェレンコフ光は紫外線領から可視光領域までと帯域が広いため、平滑な面精度と高精度の薄膜が必要で、一般的なミラーでは高反射率を得ることが困難です。東海光学ではメガネレンズの製造メーカならではのプラスチック形成技術とコーティング技術があります。プラスチックはナノメートルオーダーの平滑な面をもち、更に真空蒸着により金属と誘電体からなる多層膜(アルミ増反射ミラー)を形成し、高効率な光センサー用集光器を実現しています。

CTA計画やCTA-Japanコンソーシアムの活動等に関する問い合わせは、東京大学宇宙線研究所へお願いします。宇宙線研究所のプレスリリースは以下のURLからご覧になれます。
http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/beta/181010.html

■東海光学株式会社 光機能事業部 概要

東海光学 光機能事業部では、反射防止、UVカット、IRカット、バンドパスフィルタ、高反射ミラー、金属膜、透明導電膜など多くの光学薄膜の加工を1個の試作から量産まで幅広く対応しております。受託加工、完成品販売のいずれも可能です。

光学薄膜設計陣も充実しておりますので、お客様のご要求に細かく、素早く対応することが可能です。クリーンルームを完備した環境の中で高品質の加工品を提供致します。

また、眼鏡事業同様、「ISO9001」、「ISO14001」を認証取得しております。それに合わせ、「完全ゼロエミッション」を達成するなど環境に配慮した取り組みも行っています。

「東海光学株式会社 光機能事業部」の詳しい情報はWebサイトをご覧ください。