業界初レンズ設計に脳科学を取り入れた遠近両用レンズ「ベルーナ レゾナス シリーズ」10月16日新発売

眼鏡レンズメーカーの東海光学(株)(本社・岡崎市・古澤武雄社長)は、(株)NTTデータ経営研究所(本社:東京都渋谷区)と共同で業界初、脳科学技術をレンズ設計に取り入れ、装用感を向上した遠近両用レンズ「ベルーナ レゾナス シリーズ」を10月16日新発売します。

今までの遠近両用レンズでは、満足できなかったお客様へ「装用感」という極めてシンプルかつ重要な問題を追及し、究極の快適性を実現するため、業界初(注1)の取組みとして、従来のモニター主観評価と人間工学に基づくレンズ設計に加え、人間が無意識に感じる感性を定量化する脳科学技術をレンズ設計に導入しました。(注1:2008年10月1日現在TOKAI調べ)

実験風景の写真
脳波を解析しながらレンズを設計

脳科学技術導入にあたっては、(株)脳機能研究所(本社:神奈川県横浜市)の開発した「感性スペクトル解析システム(以下、ESA)」を利用しています。ESAは、人間の感性に関わる3つの脳波(θ波・β波・α波)の変化から、感情の動きを「ストレス、リラックス、喜び、悲しみ」に分解し、それらを定量化して、人間の感性を分析するシステムです。例えば、視覚的見やすさ感と実際に脳が感じている感情が異なる場合があることを知ることができます。

両社は共同でESAを利用し、脳波データから読み取れる感性結果を基にした評価とモニター主観評価を合わせ、人間工学に基づくレンズ設計にフィードバックし、それを繰り返してレンズ設計の改良を行いました。その結果、モニター評価から得られる主観データも脳波測定から得られる感性データも共に優れた、ココロもカラダも快適な遠近両用レンズの開発に成功しました。

人間工学に基づいた光学的設計と無意識の感性を定量化する脳科学技術を採用した画期的な設計手法「E.N.スパイラルモデル」により生まれた「ベルーナ レゾナス」は、真の装用感、究極の快適性を追求した非常に付加価値の高い、業界初の内面設計遠近両用レンズです。

「ベルーナ レゾナス」には脳科学を取り入れた最新の技術トレンドをすべて活用しています。

具体的には、レンズの遠用部から中間部を重点に改善し、ボケの少ないワイドな視野と、ゆれ・ゆがみを抑えたマイルドな視界で装用感の向上を実現した新設計の「N式ワイド&マイルド設計」を採用。また、自然下方位置の見やすさに配慮し目の負担が少ない設計の「EP9mm下70%加入設定」や、両眼視での近方視野が向上を実現した「新フレキシブルインセット設計」といった人間工学に基づく設計手法を応用して、遠くから近くまで、心地よさを追及した視界を実現した遠近両用レンズです。

「ベルーナ レゾナスシリーズ」の特長について

(1) N式ワイド&マイルド設計の採用により、ワイド&マイルドな視界で、単焦点に近い掛け心地。
レンズの遠用部から中間部を重点に改善し、ボケの少ないワイドな視野とゆれ・ゆがみを抑えたマイルドな視界で装用感の向上を実現しています。

(2) EP9mm下70%加入設定により、自然下方位置の見やすさに配慮し目の負担も軽減。
中間部での度数変化率を一定にし、自然下方位置の見やすさに配慮し、加入度数の70%(注2)を確保。人間工学に基づいた、中間部使用増加へも対応した目の負担が少ない設計です。(注2:累進帯長13mmの場合)

(3) 新フレキシブルインセット設計により、一人ひとりのデータを反映して近方視野を最適化。
目の個性や目的距離などの一人ひとりのデータを反映する独自の近用部設計により、両眼視での近方視野の向上を実現しています。

(4) 透過光最適設計により、軽薄化、明視域を拡大。
レンズ装用時での網膜上の結像を想定して設計することで見やすさと薄さ軽さを両立。遠近両用レンズ特有の左右のボケが減少し、シャープな視界が広がりました。

(5) 乱視度数別最適設計により、乱視度数でも鮮明度・視野拡大で広くクリアな視界。
乱視度数の全方位に対し、最適な非球面を施しますので、遠近両用レンズに慣れにくい乱視ユーザーにも快適な視界が確保できます。

(6) 3タイプの高バランス、オールラウンド設計で流行のフレームに対応、高い汎用性。
遠くから近くまでバランスの良い3タイプの基本設計を用意。遠近両用レンズの経験を問わず、最新流行の小ぶりのフレームもお選びいただけます。

■商品名
  ベルーナ レゾナスJX(屈折率1.70超薄型素材)
  ベルーナ レゾナスHX(屈折率1.60薄型素材)

■発売日
  2008年10月16日

ベルーナ レゾナス
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