
« 年をとると飛蚊症になる!? |メイン| 高血圧の人は、緑内障になりやすい!? »
●突然、目の前に虫が飛ぶ?
「突然目の前に虫が飛ぷように見え、目を動かすほうについてくる。こわい病気の前触れではないかな…」中高年になると、こんな心配をする入が増えてきます。これは、目の中の硝子体の混濁が原因で起きる"飛蚊症"。たいがいは老化現象で心配ありませんが、時には重い病気の前触れであることが…。一度、精密検奮が必要です。目に入った光は、水晶体→硝予体と通過し、網膜に像を結びます。もし、硝子体に混濁がてきると…、それが網膜に影を映し、黒い虫のように見えます。目を動かすと、この"虫"もいっしょについてきます。白い壁を見た時、空を見上げた時など、目全体に光が入った時、影になって見えます。また、網膜はものの動きに敏感でて、混濁が静止しているとあまり感じず、動くとすぐに目覚します。こういう条件が重なって、突然、「虫が飛んで見える」というわけです。
●硝子体の老化 - 硝子体融解
硝子体は、ゼリー状の透明な構造。ヒアルロン酸という透明な高分子をコラーゲンという繊維が囲み、さらにコラーゲン繊維の膜(硝書体膜)が周りを包んで、丸い形を保っています。このヒアルロン酸は老化で分解し、ゼリー状の性質をなくして水のようになってしまいます。これが"硝子体融解"。硝子体融解が起きるとコラーゲン繊維が凝縮し、網膜に影を落として飛蚊症の原因になります。
硝子体融解は40歳代で5人にひとり、50歳代で半数以上、60歳以上では10人中8人程度。近視の強い人は眼球が前後に引き伸ばされるので、硝子体の老化が普通より旱く起き、若い人にも飛蚊症が見られます。
●硝子体の老化 - 後部硝子体剥離
硝子体の老化で融解が進むと、硝子体膜が後ろの部分で網膜からはがれてしまいます。硝子体膜は、コラーゲン繊維の束。網膜に影を落とし、飛蚊症を起こします。
●網膜に穴があく - 網膜裂孔
網膜の周辺部と硝子体膜が癒着している場合に後部硝子体剥離が起きると…、網膜の一部が裂けて、穴があいてしまうことが! 硝子体内に出血すると、突然、たくさんの黒い点が見えることになります。こんな時は、直ちに精密検奮を受けてください。網膜裂孔を放っておくと、液状になった硝子体が網膜の裏側に回り、網膜がはがれてきます。剥離はどんどん進行し、網膜中心部に及ぶと見えなくなってしまいます。緊急手術で網膜裂孔を閉じ、網膜を固定すれば、元通りに回復できます。
●飛蚊症かなと思ったら、眼底精密検査を!
飛蚊症の検査は、瞳を点眼薬で散大させて、眼底全体の精密検査をします。老化によるものなら、心配ありません。混濁を消すことはできませんが、悪性でないことがわかると安心です。万一網膜に変化があれば、処置をして網膜剥離のようなこわい病気を予防できます。「飛蚊症かな」と思ったら精密検査を受けるのが、かしこい選択ですね。